前のページで、興味・関心を持たせれば社会科が得意になるというお話をしましたが、理科を得意にさせるにはどうしたらいいのでしょうか?
実は、お子様を理科好きにするためにはもう一工夫が必要になります。その理由は、理科という科目の特性にあります。観察が必要だったり、計算が必要だったり、考察が必要だったり…、いろいろな過程を経て解く必要があるのが、理科の持っている特徴なのです。だから、ご家庭でもその過程を作ってあげれば、お子様は理科が大好きになり、得意科目になっていきます。
「小学校低学年までの学習法 その2」で、図鑑セットを利用した学習法のお話をしました。この方法がズバリ、理科の勉強法なのです。
子どもは「好奇心の塊」で、ときに「どうして?」とか「これは何?」とか質問の連続攻撃(笑)を仕掛けてきたりします。おうちの方にはここは面倒くさがらずに、「ここがチャンス」と考えていただきたいのです。まさにこのタイミングが、お子様を理科好きにする絶好の機会なのです。
ここで図鑑や百科事典を使って一緒に調べてあげたり、ヒントを与えてあげたりして、お子様に考察させる時間を与えてあげてください。答えをすぐに与えるのではなく、調べ方や調べるときに工夫する点、観察方法などを教えたり説明したりしながら、「仕組みはどうなっているのかな?」とか「どうしてかなあ?」などと会話しながら、答えにうまくたどり着けるよう誘導してあげてください。これらの経験の積み重ねが非常に重要なのです。
理科という科目の究極的な目的は、「新しい真理の追究」にあります。そうなんです。理科は新しいことを発見することを目的とする科目なのです。理科を得意科目にさせるためには、考える時間をきちんと与えること、それから途中で投げ出してしまわないように、適度なヒントや方向性を示してあげたり、励ましてあげたりなど、おうちの方の工夫が欠かせません。
「何事にも根気強く取り組むことの大切さ」を示してあげることが最も大切なことなのかもしれませんね。
理科を得意科目にさせるには、考える時間・過程を与えることが必要です。おうちの方には、お子様が正しい答えにたどり着けるためのガイド役をお願いします。