小学校の教科書は成長段階初期の児童が読むことを想定して編集されているので、表現が平易で、読み手に伝わりやすい文体で書かれています。教科書の本文をそのまま写すことで、言葉遣い、文のしくみ(意味のとおる文の書き方)、文章の構成、段落設定、記号の使い方など日本語の表現の仕方をしっかり学ぶことができます。
まずは国語と算数で取り組んでいただきたいと思います。
教科書に書かれている通りに書くことが重要です。ひらがなやカタカナ、漢字、記号、段落など、丁寧に書く練習をさせましょう。その際、おうちの方にお願いしたいのは次の点です。
そうなんです。文をたくさん書くというのは、小学生のお子様(特に始めたばかりのとき)にとっては非常に疲れることなのです。
でも、お子様は文を写すという作業を続けていくことで、だんだん文を書くことに抵抗がなくなってきます。また、書き終えた達成感・成功体験を味わうこともできます。だから続けられるように、おうちの方がしっかり見て、ほめて…という作業をしてあげてほしいのです。本文を書き写すメリットは、上記以外にもこんなにあります。
学年が上がっていくにつれて、国語の力はほかの教科の学力に反映されてきます。しっかり取り組ませてあげてください。
算数の文章題をノートに解かせるとき、式と答えだけを書いて「解けた」とするのではなく、問題文も写すようにすることをお勧めします。そうすることで、お子様は問題文の意味について、しっかり考える習慣が身につくようになります。また、問題文の意味を取り違えたり、答える内容が抜け落ちたりなどといった間違いも防ぐことができます。おうちの方の指導もしやすいと思います。
本文を書き写したり、問題文を書き写したりすることで、お子様は国語力がアップし、苦労してやり遂げる達成感・成功体験を味わうことができます。おうちの方にとっては、最初取り組ませるときの苦労がありますが、将来の学力アップと、何よりもお子様の精神的な成長につながると、私は考えます。